グランドハイアット福岡

− グランドクラブ・グランドデラックスキング 宿泊記 (2002年7月宿泊) 

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関東に住むEVA-CHINにとって滅多に行くことが出来ない地域「九州」。観光や食、鉄道などEVA-CHIN的には大変魅力ある地域に、今回旅することが決まったのであります。滅多に行けない土地柄であるからこそ、ホテルにもこだわりたくなる性分のEVA-CHINは、観光ポイントで旅のプランを立てるのではなく、宿泊するホテルを中心に旅のプランを立てます。このような旅の仕方に賛同してくれる人は、はっきり言って身近には居ないため相変わらずの一人旅となるのでありました。

今回の旅は3泊4日、その内九州では2泊するプランを立て、早速1泊を九州最大の都市である博多ステイと決めます。博多は九州の中でもホテル激戦区の一つなので普通でしたら色々悩む所なのでありますが、今回の決断力はメチャ早い。なんと言っても、EVA-CHINのバスルームお気に入り度NO1であるホテルが博多にあるのです。そのホテルの名は、「グランドハイアット福岡」。ハイアットの最高級ブランドの名に相応しい設備を有するホテルなのであります。

前回宿泊したのは、「ゲストルーム」と言われるグランド・ハイアット福岡の中で一番ランクが下のお部屋でした。しかし、さすがは「グランドハイアット福岡」。EVA-CHINは十分にホテルステイを満喫出来たのであります。また同じタイプのお部屋でも良いのですが、ここは一つ変化を加えてみたい願望も出始め色々プランを探し始めるものの、これがまた一人という条件がネックになり、自分の希望に沿ったプランが見つけることが出来ません。一体どうしたものか・・・・

予約を出来ないまま時間だけが経っていく始末にEVA-CHINは最終手段に出ることにしました。そう、ラックレートならばEVA-CHINの希望が全て満たされるのです。以前EVA-CHINの掲示板に「グランド・クラブがオススメ」という書き込みがあったことを思い出し、グランドクラブフロアのグランド・デラックスタイプに目を付け、電話で直接予約を申し込むことにしました。電話を行う時点でのラックレート情報は1泊35000円(サ・税抜き)、なかなかのお値段であります。

EVA-CHIN  : 「宿泊予約をお願いしまーす」

早速電話で宿泊予約をするEVA-CHIN。オペレーターから聞かれる内容を順番にリクエストしていきます。今回は宿泊が日曜日と言うこともあって、希望するグランドクラブフロアのグランドデラックスキングを予約することができました。ちなみにキングとはベッドのサイズを表します。

EVA-CHIN  : 「禁煙ルームがあればお願いしたいのですが・・・」

オペレーター : 「申し訳有りません。このタイプのお部屋には禁煙ルームの設定がございません。」

う〜む・・どうやら、もともとの部屋数が少ないようです。部屋数が少ないと設定がないと言う場面に出くわす事が多いようです。

オペレーター : 「消臭による対応とさせて頂きたいのですが、宜しいでしょうか?」

設定が無ければ仕方がないことです。EVA-CHINは消臭対応でお願いすることにします。

オペレーター : 「料金は、ご1泊で33000円にサービス料と消費税が付きますが宜しいでしょうか?」

おやおや!?EVA-CHINはてっきり35000円かと思い込んでいたのですが、これは思ってもいない朗報です。日曜日宿泊だからなのかなぁ・・と内心喜んでいると・・・・

オペレーター : 「それでは、直接5階にお越し下さいませ。」

5階・・・!?何で5階?と思いつつ、確認をしないまま電話を切るEVA-CHINがいるのでありました。

 

さてさて、宿泊日当日です。EVA-CHINは窓側を取りたいばかりに飛行機を1本遅らせ福岡空港に到着しました。やっぱり、羽田から福岡に飛ぶには進行方向左側がオススメですねー。富士山から始まって関門海峡に至るまで、日本を空から観光するのに各地の名所を漏らすことなく見ることができます。福岡空港に到着したのは15時半過ぎ、すでに観光に出かけるつもりはなく、直接ホテルへチェックインする事にしました。福岡空港は日本で一番便利な空港をと言われるだけあって、福岡の中心部である博多駅まで地下鉄でわずか2駅です。EVA-CHINは地下鉄のホームに向かうことにしました。

EVA-CHIN     : 「どっちが良いのかなぁ。」

この「どっち」とは、下車駅を「博多駅」にするのか「天神駅」にするのかです。実はグランドハイアットのあるキャナルシティは最寄り駅が何処とは言えないような所にあります。つまり、「天神駅」と「博多駅」のほぼ中央ということです。

EVA-CHIN      : 「博多駅にしよう〜っと!」

と言うことで、空港からわずか2駅の博多駅にしました。

交通の要所でもある博多駅、EVA-CHINは地下鉄から降り、半分地下街をさまよい歩いた後、何とか無事に地上へ出ることができました。博多駅からホテルまでは、歩いて約10分。通常ならテケテケと歩いて行く距離ですが、この日は丁度梅雨明けした日で、酷暑に近い日でありました。こんな状況で直射日光を10分以上浴びてしまったら、ホテルへ着く前には汗ダラダラ状態になってしまう為、ここは思い切って!?タクシーに乗ることにします。不況だからか日曜日だからか誰もいないタクシー乗り場に向かい、タクシーに乗車しました。初乗り570円。タクシーに乗る機会が無いのではっきり分かりませんが、この料金って東京より安く有りません?

EVA-CHIN     : 「グランドハイアット福岡までお願いします。」

愛想の無いタクシーの運ちゃんは、EVA-CHINを乗せてグランドハイアットに向かいます。何度か交差点をまがり、キャナルシティが見えてきました。しかしもう少しと言う所で無情にも運賃が1メーター動き、初乗り料金は見事に失敗。実に微妙な距離のようです。タクシーはエントランスに横付けされ、ドアマンに出迎えられたEVA-CHIN。しかしドアマンのサービスはここまでで、あえてタクシーを選択しなくても良かったかな・・・。ロビーへ足を踏み入れると向かって左側には、花嫁と花婿の姿がいきなり飛び込んできました。ロビーウェディングでしょうか・・・、親戚、友人関係以外からも注目の的になっておりEVA-CHINも見とれてしまいましたが、しばらくしてチェックインに向かうことにしました。

EVA-CHIN    : (そう言えば、直接5階に来てくれって言ってたなぁ。)

視線の先にはフロント、その前を通ってエレベータに乗るにはちょっと抵抗感のある小心者のEVA-CHIN。フロントに聞こうかと思った矢先、目の前にいるベルガールに気付いたのであります。

EVA-CHIN  : 「すいません・・・チェックインなのですが、直接5階にと予約時に言われたのですが・・」

ベルガール  : 「失礼ですが、お名前をお伺いしても宜しいでしょうか?」

ベルガールに名前を告げると、すぐにエレベータへ案内する訳ではなく、ベルガールはフロントに向かいました。そこで、何やら情報をテケテケと検索しているのですが、何やらトラブっている様子。もしかして、予約が入っていないのかな?

ベルガール : 「申し訳有りません、もう一度お名前をお伺いしても宜しいでしょうか?」

まぁ、予約が入っていなかったとしても、もともとラックレートだし何とかなるでしょ。と思いながら様子を見つめるEVA-CHIN。ベルガールは隣にいたフロントの男性に声を掛け、未だに検索している様子です。しかし単なる操作ミスだったようで、暫くするとEVA-CHINの所に戻って参りました。

ベルガール : 「大変お待たせいたしました。ご案内致します。」

と、EVA-CHINの荷物を持ちエレベータへ案内するのでした。

ベルガール : 「以前、当ホテルをご利用されたことはございますでしょうか?」

EVA-CHIN   : 「はい、一度だけ有りますが・・・」

ベルガール : 「ありがとうございます。」

しかし会話的にはこの先何も進まないまま、5階へと到着したのでありました。

グランドハイアット福岡のクラブフロアは5階と6階に設定されています。通常高層階に設定される事が多い特別フロアですが、グランドハイアット福岡は逆で客室の中でも一番の低層階のようです。つまり高層に持っていっても景色が売り物にはならないと言う事なんでしょうか?ラウンジは5階にありますがエレベータに特別の仕掛けはしておらず、言い換えれば誰でもこのフロアに入れます。5階はクラブのゲストルーム以外にもクラブラウンジ、日本料理「なだ万」、すし割烹「清水」があるようです。グランドクラブの特典の一つにラウンジの使用があり、クラブラウンジは7時から21時の営業で、基本的には7時30分から10時までが朝食(日・祭日は11時)、12時〜16時までがアフタヌーンティ、17時から19時がカクテルアワーとなっており、アルコールの無料はカクテルアワーに限定されています。また、フィットネスクラブ「クラブ オリンパス」でスパ・サウナ・スタジオ・プールの使用が無料で出来、タオルや水着等のレンタルも無料になっているようです。

ベルガールに先導されて、クラブラウンジに入ります。ラウンジの入口にはレセプションがあり、ここで座ってチェックインをすることができます。EVA-CHINがラウンジに到着した時には既にその情報がレセプションに入っていたようで、ほぼ待ちかまえられた状態になっておりました。端末から情報を引き出す様子もなく、レジストレーションカードの記入もサインだけ、実にスムーズなチェックインです。グランドクラブの特典の説明を受けた後・・・

コンシェルジュ : 「お支払い方法はいかがされますでしょうか?」

やっぱり、ありましたかデポジット。EVA-CHINはクレジットカードを差し出すのでありました。処理も終わってEVA-CHINはまたベルガールに先導されて、今度はゲストルームに向かうのでした。

今回の宿泊階は5階なので再度エレベータには乗らず、そのまま廊下を進んでいきます。それにしても結構横長のホテルなんですね〜。グランドハイアット福岡は高層のホテルではありませんが、かなり横長のようです。ようやく今回お泊まりするお部屋に到着すると、そこは一番奥の部屋でした。おっっ、角部屋かな!っという期待を持ちながらベルガールにドアを開けてもらい早速、中に入るEVA-CHIN。確かに角のお部屋でしたが、構造上、特にその恩恵は無いようでした。しかし、相変わらずの素晴らしいお部屋です。ハイアットらしい実にシャープな感じ、前回宿泊したグランドルームと比較すると二回りほど広く見えます。一番大きく異なる点として、グランドルームには無かったソファが、このお部屋にはあるのでありました。

ベルガール  : 「前回ご宿泊された際、何かお困りの点はございませんでしたでしょうか?」

EVA-CHIN     : 「いいえ、特にありません」

過去に宿泊したことがあるか否かを聞いたのは、余計な説明を省くためだったのですね。ベルガールが部屋から下がるのを見届けた後、EVA-CHINは再度お部屋を見回しました。なるほど、良いお部屋です。博多まで来た甲斐があったと思うほど酔いしれちゃうのでありました。そして景色は・・・・

EVA-CHIN     : 「え!?」

思わず声を挙げてしまった景色。キャナルシティ側で5階という低層階がもたらすもの。それは、ほぼ同じ高さを行き来する人並みなのであります。それも相当近いのよね〜・・向こうからはどのように見えるのかしら?

 


  

ベッドルーム

お部屋のデザインはとてもシャープで、実にEVA-CHIN好みのお洒落なお部屋です。ファブリックから備品に至るまでとても個性的で、落ち着いたホテルライフを堪能する事ができます。


ベッド

EVA-CHIN好みの純白ベッドです。最初からこの様な状態になっており、特にターンダウンは設けておりません。天井から注がれる読書灯の光がとてもお洒落で、ベッドがとてもエレガントに見えますね。


ナイトテーブル

これもまたお洒落で、ハイアットらしいデザインです。時計はデジタル表示でとても文字が大きくて見やすくなっております。このデスクからは、照明(マスター・足下灯・エントランス・読書灯)操作や遮光カーテンの開閉操作が可能です。


ソファ

オットマン(足乗せ)付き、ダークブルーのソファでした。座り心地もとても良いので、長時間座っても実に楽チンです。ちなみにソファはゲストルームタイプにはありません。


ライティングデスク

こちらもハイアットらしいデスクですよね。実にシャープでお洒落なデスクです。自宅にこの様なデスクがあれば、小物置き場にならないだろうな・・・・


テレビ

テレビの一角だけ、写真のようにブラックで統一されています。テレビはワイドテレビでなかなか大きな画面でした。ちなみにテレビの下にはミニバーが用意されております。


荷物台

実にインテリアはこだわってますよね〜。木の温かみと石の重厚さが実にマッチしています。ちなみに写真では一松模様がかなり目立つように見えますが、実際はかなり溶け込んでいるのであまり目立たないと思います。


ミニバー

ミニバーの種類は一般的で,基準としている缶ビール(350ml)の値段は600円。国産2種と外国ビール1種類でした。ちなみにお茶セットは、煎茶とほうじ茶のみです。


花瓶?壺?

テレビと荷物台の間に置かれておりました。お部屋のイメージは「和」が強いのかな?


浴衣

浴衣もちゃんと用意されております。でもどちらかと言うと、シティホテルは浴衣よりナイトシャツの方がお似合いだと思うんだけどな。


スリッパ

スリッパはEVA-CHINの好きなお持ち帰り可能のタオル地スリッパでした。


キー

キーは持ち運びが楽なカードキーです。ダークグリーンでデザインも素敵です。


景色

カーテンを開けてビックリしちゃいました。キャナルシティ側だったのですが、ほぼお部屋の同じ高さに人通りが多い通路がありました。上部にある青い建物は、同じキャナルシティ内にあるワシントンホテルです。景色はどちらかというと、反対側の川側の方が良いと思います。


憧れのホテルにあなたもステイしてみませんか。

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